初めて西表島へ行ったのは2005年7月。その時シュノーケルを体験して、いままで休んでいた感性の扉が再び開いた気がしました。衝撃の体験。外からみえる海と、覗いてみた海は全然違いました。異次元の感覚。色にあふれ、躍動する波。手をのばせばすぐ近くにいるのに捕らえることができない魚たち。それらは日々平均律を通して出会う人達や事象とも似ています。私にとって全てが愛おしい光と陰の世界です。そんなこんなを書いてみたいと思うようになりました。少しずつ少しずつ・・・。 えりさのプロフィール

14歳の夏の午後、雲を見ていて詩が浮かぶ。この時から詩や童話を書き始める。たくさんの寄り道をして現在に至る。染織・パン作り・パーカッションなど興味の範囲が広く趣味とよべるものがない。よく変人扱いされるが実は極めて常識的でやることはかなり古風。えりさの名の由来はアンデルセンの「白鳥の王子」より。

建守香苗さん 七宝作家
2004年 女子美術大学短期大学 専攻科修了
      同大学研究生修了
      卒業後作家活動に入る
      現在フリーで活動中

建守麻奈さん 染色作家
2005年 文化女子大学 インテリアプロダクト専攻 卒業
2005年〜2007年
       文化女子大学にてインテリアデザイン研究室
      非常勤副手として勤務
2007年 相模女子短期大学にて助手として勤務



Vol.9 色と遊ぶ・2 

  七宝作家・建守(たてがみ)香苗さん 染色作家・建守(たてがみ)麻奈さん

☆「七宝焼きについて」
 『七宝焼きとは金属にガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものです。その名前の由来は仏教の経典にある七つの宝物「金・銀・瑠璃・しゃこ ・瑪瑙・真珠・まいえ」であり、それに匹敵するほど美しいことからその名称が付けられました。 七宝焼はシルクロードを通って中国に渡来したと言われており、そうした七宝技術が、日本にも伝来したと考えられています 。日本でもかなり昔から、七宝の技法があり、奈良の古墳から 七宝金具が出土されています。』

E  「七宝はかなり古い時代に日本に入ってきてますね、日本という国に入ると、いろんな技法が研ぎ澄ま
   されて洗練されていく・・・」
K  「異文化が交わる、そして新しく生まれ変っていくのが面白いですね」
E  「日本に入った文化はもうどこにもいかないから、ゆっくりと醸されてゆく感じ。香苗さんの作品は私が
   知っている日本の七宝というのと少し違うような気がする。 中近東からやってきた技術、シルクロードを
   逆にたどってヨーロッパに向って帰っていくような・・・スペインやリトアニアにも作品を出品されてます
   よね。 それにしても香苗さんは複雑な手順を踏むものを選びましたよね、金属やら鉱物やら、
   磨く為の炭、蜜蝋、全てを知らないとできないでしょう。」
K  「面倒くさいような手ががかかることが好きみたいで(笑)」
E  「麻奈さんも、いろんな工程をふまないとできない、染色をやっていますね、天然染料を使うのって

   面白いでしょう?」
M  「化学染料を使うと、補色の関係がきつい・・天然染料同士は他の色となじみやすいです」
E  「七宝も染色も火や水、熱にあって変ってゆく面白さがありますよね、自分の力以外のものが入って」
K  「それが思うような結果にならないこともあるけど、意外なものになることもある」
M  「そうそう」
   お二人の仕事をみていて、昔ながらの技法にじっくりかかわっていく根気よさを感じました。
E  「私は何をするにしても原点にかかわっていく方法をとるんだけど、物を作ることや手を使っていると
   想像力が育つと思いません?」

☆ラオーニとの出会い、そして・・・

 お二人は昨年、アマゾンの古い部族の長老で呪術師として名前の知られた、推定年齢90歳のラオーニという男性と知り会いました。ラオーニは薬草の知識が深く、人に触れただけで その人の体調をいいあてる能力を持った優れたリーダーです。彼は滞日中、麻奈さんをことのほか気に入って、いつも傍らにいさせて手を握って歩いていたとか。お二人は ラーオニと出会ったことで、今、世界、社会で起きている様々な問題、特に自然破壊、森林伐採の問題、家族のつながりなどを考えるようになったと言います。 日本でラオーニにかかわっている人達との交流ができ、知り合った人が大勢いるようです。そんな流れの中で、今年は千葉の鴨川まで田植えを手伝いに行ったとか。
K  「今日本の森が残っているのは、外国で採った木を持ってきたおかげもあります。自分の国だけよけれ
   ばいいというのはおかしい。そんなことを考えるようになりました。」
M  「最近、自宅でプランターで野菜作りを始めたんです。」
E  「そうするといろんなことがわかってくるでしょう。ものによっては出来の悪い年だったあるのよね。
   いつも何でも手に入ると思ってはいけない」
二人 「採れないときはがまんして、あるものを分け合う」
K  「野菜を作ったり、農業を手伝ったり、自然と触れ合うことで、自分の作品も変っていくような気がしま
   す。」
E  「本当、手を使って何かを作ることは一番贅沢なんだと思う。リンドバーグ婦人が(海からの贈り物)と
   いう素晴らしい本を出してます。その中で、女性たちが 忙しさの中で失ってしまったものについて述べ
   てます。100年近く前に言っていることだけど、全然古くない。手を使って何かをするという時間、その
    の中で女性たちは、夢見ることを知っていた、と。野菜作りも始めたし、物作りもしているお二人の
   ギャラリー兼カフェが楽しみです。」
二人 「老若男女、生き物だったら何でも受け入れるお店を作りたいです」
E  「いいですね〜。そう、色で遊ぼうね、お互い。メビウスの輪みたいに、どっちが表か裏か、陰も光も
   ない、いろんな面が表現できたらいいですね。」
二人 「そうしたいです」

☆ お二人のHPはこちらです!


七宝・香合

藍型染め・和紙

七宝・ブローチ

モビール

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